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まちづくり新時代 02

2024.02.21
行政の"今"を聞く

~岩手県陸前高田市~

復興、そして新しいまちづくりに進み続ける

   陸前高田市 総務部長 千葉 恭一 さん       総務部 総務課長補佐 佐々木 真理 さん

震災からの復興を願い、応援職員から市の職員に転身

陸前高田市では、行政事務の包括業務委託、施設の指定管理者として、様々な行政サービスの支援をお願いしております。市役所の庁舎内では窓口などの定形的な業務を含め、市職員と共に行政事務に関わってもらっています。
さらに、指定管理業務での市民文化会館、市立図書館の管理運営や、市立博物館での被災した古文書等の復元作業、学校支援の業務など多岐に渡ります。
こうした包括業務委託、施設の指定管理業務委託によって、プロパー職員は政策や管理部門により特化でき、役割分担が明確になりました。また社員教育も含めて行っているので、仮に人が変わっても大丈夫な安心感があります。


震災から10年以上が経ち、県内外から多くの方が陸前高田市に訪れており、若い方々の移住‧定住も増えております。
実は、私自身も、震災直後から、応援職員を経て陸前高田市職員として勤めております。
震災時に、一関市からの応援職員として、陸前高田市に来たのですが、まち全体が瓦礫だらけとなった光景に衝撃を受け、また市民の方や職員の方々と接していくうちに「力になりたい」という想いが強くなりました。
一年間程お手伝いをした後に、正式に陸前高田市の職員となり、市民の皆様と共に、復興に向けて力を注いできました。(千葉恭一さん)

業務委託によって、やわらかな雰囲気、訪れやすい場所に変化している         窓口サービス

令和元年度から導入した包括業務委託によって変化してきたことは、市役所の中にやさしい空気が流れてきたという点です。やはり窓口対応が市民の皆様と接する機会が一番多い中、窓口業務を担当してくださる社員の方々が、いつもにこやかにやわらかい雰囲気で接してくださり、高齢者の方々に対しても、時より方言を交えて話すなど、身近な存在として対応する姿を見ると、市職員の方も学ぶことが多いですね。
市民の皆様への窓口アンケートでは、市民の皆様の満足度が99.5%であることからも、窓口サービスの向上がうかがえます。


また、指定管理業務の市民文化会館や市立図書館でもアンケート調査を実施しておりますが、
いずれも、97%を超える満足度を、利用者の方々に感じていただいており、これからも、この高い満足度を維持できるように努めていただきたいと思っております。(佐々木真理さん)

交流人口の拡大を図り「協働のまちづくり」を目指して邁進

自治体の規模としては大きくなく、今後は、交流人口をさらに増やしていきたいという市の意向があります。奇跡の一本松ホール(市民文化会館)を活用したコンサートなどの自主企画イベントの開催、東日本大震災津波伝承館を通じて、震災の事実と教訓を後世に伝えていくこと、海‧山‧川など自然豊かな環境や金山などの歴史を活かした交流活動など、陸前高田市ならではのまちづくりはまだまだこれからです。

まちの発展のために、もう一つの大きな要素となるのは宿泊施設です。
共立グループが手がける「ホテルドーミーインエクスプレス陸前高田(仮称)」の建設が待ち望まれており、令和7年春の完成を目指しているところです。宿泊施設が建設されることによって、一過性の観光ではなく、滞在して、まちの魅力により多く触れていただきたいと思います。そして、リピーターとして、2度3度と訪れていただけるようになることを願っています。
「新しいまちづくりに向けて進み続けるまち 陸前高田」を実現するために、邁進して参りたいと考えております。

陸前高田市の復興は、まさに「まちづくり新時代」の象徴といえる

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