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まちづくり新時代 03

2024.03.05
行政の"今"を聞く

~北海道新ひだか町~

信頼とコミュニケーションが生み出す、新しい役場の姿

北海道新ひだか町は、平成18年(2006年)、
静内町と三石町が合併して新たに誕生しました。
峰々が連なる日高山脈を背に、雄大な太平洋を望む場所に位置しています。
温暖で緑あふれ、自然に恵まれた街には行政や産業、経済、文化が集い、日高地方の中核都市として位置づけられています。

新ひだか町の役場の新しい取り組みについて、総務部総務課の課長補佐 水野一勇さんと、総務部総務課庶務係の係長 岡﨑香織さんに話を伺いました。

業務の一部を民間委託したきっかけとは?

新ひだか町役場には職員約400名が在籍し、約10名の総務課庶務係が、多くの福利厚生を担当しています。庶務係は職員が気持ちよく働ける職場づくりを常に心がけており、その一環として、令和2年度より、共立ソリューションズへ『保育所給食調理』や『児童館管理運営』『病院院内保育所管理』『スクールバス運行』『町長車・多目的バス運行』をはじめとする9つの業務委託を開始しました。さらに令和5年度より新たに『病院救急車運行』『(各病院間)移送サービス管理運営』の業務を追加し、今は計11つの業務を委託しています。

共立ソリューションズに委託したきっかけは、地方自治法の改正により非常勤職員の身分の厳格化などが令和2年度から施行されることでした。また、事業内容の多角化・効率化、人件費の高騰、将来の人口減少対策が急務となり、それらの時間を確保するため、民間委託を考えようという話になりました。

また、世の中のデジタル推進と共に住民の要望も多用化し、行政の守備範囲も広く、職員でしか対応できない相談や窓口業務、企画部門に人員を配置し、それ以外は民間へ委託し、その際は労務管理や運営も抱き合わせて発注したいと考えました。また、役場は数年で人事異動があり、たとえ引継ぎをしてもノウハウが途切れてしまうのがジレンマでしたが、民間委託によりノウハウが継承できるのもメリットでした。

共立ソリューションズに委託した理由とは?

委託先を決定した理由はいろいろありますが、その中のひとつが、コミュニケーションを密にとれることでした。委託を決定した後も何回も相談を重ね、『新ひだか町にふさわしいサービスにするためはどうしたらいいか?』を、じっくり話し合いました。また、所長にはもともと役所で働いていた方に就任していただき、事務所も役所から車で5分といった近場で、相談したかったら面と向かってすぐに話せる環境でした。一つひとつ会議をして決断していったので、人と人とのコミュニケーションが本当に大事だと思います。

また、児童館や保育所において常に『お子さまファースト』で考えてもらえることも良かったです。役場の企画ではなかなか思いつかなかった行事に取り組んだり、栄養士さんに同席していただいたりしました。月一回の定例会で意見を交換し、業務内容の効率化や将来性はもちろん、安心してお任せしながら、新ひだか町をより良い方向へ一緒になって改善していけると感じました。

実際に民間委託をしてみて、どんな変化がありましたか?

印象的だったのは、児童館の体験学習で『小学生向けのプログラミング教室』を開催し、子どもたちが本当にうれしそうだったことです。いろいろ工夫してくださって、みんなとても楽しくプログラミングに取り組んでいました。

   夏休み子どもプログラミング教室の様子

また、役場からだと部を横断して人の配置をすることが厳しいのですが、全体を俯瞰して不足部門に配置できるのが効率的で、民間ならではの強みだと思いました。また、人材管理や保険証の手続き、雇用保険、シフトの管理なども丸ごと委託できるので、その分空いた時間を他の業務に充てられたという声も聴こえています。令和2、3、4年と第1期終了後のアンケート調査でも業務委託を継続したいと要望があり、現場でも効果を実感できていると思います。

また、役場だけで取り組んでいるときと発想力も違うので、これからもその力を借りていきたいし、今後は、委託したから良かっただけで終わらせず、役場で持つのか委託するのかいいのか案件ごとに精査しながら、お互いが協力して進行していければいいと思っています。

役場も民間も想いは同じ、『新ひだか町をもっと良くしたい!』

役場も民間も『新ひだか町をもっと良くしたい』という想いは全く同じです。共立ソリューションズの所長もご自身が役所で町民サービスに長年携わってきており、立場が違っていても、役場の職員と同じ想いを共有しています。会社は別だが同志、想いは同じです。組織は違うけれども、ビジョンや目的や目標が同じであれば、いつもお互いがそこに立ちかえり、コミュニケーションするのはとても有効だと考えます。役場から民間へ所長として配属されたときは、年上の従業員の方も多く、信頼関係を築くためには、自分の背中を見てもらって一緒にやろうと思ってもらえるように努力されたそうです。それもすべては『新ひだか町をもっと良くしたい』ためでした。多くの人の熱い気持ちが息づいている『新ひだか町』、今後ますます新しい風を受け入れて素晴らしい街へ変わっていくと思います。

共立ソリューションズ
新ひだか営業所スタッフ

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