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まちづくり新時代 01

2024.01.20
行政の"今"を聞く

~千葉県安房郡鋸南町~
白石 治和 鋸南町長に聞く

「三方よし」を生み出す架け橋の役割が大切です。

白石 治和 鋸南町長

自治体の業務を共立ソリューションズのような民間企業に委託する意味は、
自治体で働く職員の方々にも楽しく働いてもらえる環境づくりにあります。
併せて、幅広く人材を集めることができるメリットもあります。
職員がいきいき働くことで、住民サービスにも活気が生まれ、
何よりも住民の皆様が「この街で生活して良かったな」と感じていただけることが一番なわけです。
10年後のまちづくりの総合計画で目標とした「住んでよし、働いてよし、訪れてよし」の
「三ツ星のふるさと」づくりの中でも、やはり住むこと、生活することの良さが最も重要です。
働き方は多様ですし、他の場所で働くことも大いにあるので、
この点では都会とのアクセスや交通機能の強化などの整備が重要だと考えています。
そして、人々がこの街を訪れるための仕組みや、活気のある雰囲気を作り出すことにも力を尽くしています。
花を活用することもその一つです。
花は街に彩りを与え、季節感の表現が出来る。
桜や水仙などの花を象徴的に活用していくのは、資源の少ない規模の自治体には有効だと考えます。

廃校・廃園した小学校・幼稚園を再生した
ユニークな「道の駅」が大きな成果をもたらす。

2015年にオープンした「道の駅 保田小学校」。
廃校となった小学校をリノベーションしたこの道の駅は、テレビ等のメディアでも取り上げられ大きな反響がありました。
続いて、2023年10月には、隣接する「道の駅 保田小学校附属ようちえん」もオープンしました。
この施設の運営を共立ソリューションズにお願いしているわけですが、その担い手である大塚園長の功績はとても大きなものだと感じています。
もちろん大塚園長ご本人の能力や人柄によるところが最も大きいのですが、自治体のモデルケースとしてもレアケースですし、成功事例として大きな実績です。
私自身は、「道の駅」は社会資本だと考えています。
住民サービスのための資本。
それをベースにして、どのように新たな経済を生むサービスをプラスして自立していくのか、
ここがなかなか真似のできないところだと思います。
今後は、さらに「体験」の機会を増やし、参加型スタイルのもの、
たとえば幼稚園ならば子供の教育的な視点に特化した機会を提供するなど、
「明日に向かう」という人々の気持ちを反映したものが出来ればマンネリがない。
施設利用には終わりがないと考えるならば、そうした持続的な活動が大切になりますね。

上手に業務の隙間を埋めていくことで、
「三方よし」を作り出していくことに期待。

自治体の業務を委託していく側として期待することは、
やはり、上手に業務の隙間を埋めるような架け橋の役割を担って、
みんなが満足できる「三方よし」の状態を築いていくことですね。
2024年4月からは「放課後児童クラブ」の運営委託もスタートします。
まさに共働き世代の家族に対して、こうした子育てへのサポートはとても重要ですし、時代の流れです。
また、我々のような人口が1万人に満たない規模の町は、今後さらに「都会との距離と時間」をどのように繋いでいくのかが大きな課題です。
たとえば国レベルで考えるならば、アクアラインに次ぐ新たな湾口道路や橋などの構想の具現化です。
長い時間をかけての協議が必要となる問題ですが、今後も継続的な協議が必要だと考えています。

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